平成8年4月16日
消防庁告示第2号
改正
平成11年9月 8日
消防庁告示第 7号
平成12年5月31日
消防庁告示第 8号
平成14年6月24日
消防庁告示第 6号
平成18年5月19日
消防庁告示第16号
消防法施行規則(昭和36年自治省令第6号)第27条第2項の規定に基づき、避難器具の設置及び維持に関する技術上の基準の細目を次のとおり定める。
この告示は、消防法施行規則(昭和36年自治省令第6号)第27条第2項に規定する避難器具の設置及び維持に関する技術上の基準の細目を定めるものとする。
この告示において、次の各号に掲げる用語の定義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
避難器具を設置する位置、構造、取付部の開口部の大きさ、操作面積、降下空間、避難空地、避難通路等は、それぞれ次に定めるところによる。
緩降機は、一(一)イ、ハ、ニ、ヘ、ト及びヌによるほか、次によること。
救助袋(避難器具用ハッチに格納した救助袋を除く。)にあっては、一(一)ロ、ハ、ト及びヌによるほか、次により、避難器具用ハッチに格納した救助袋にあっては、一(一)ニ及びリ並びに1(2)ロからチまでによること。
滑り台は、一(一)ロ、ハ、ト及びヌによるほか、次によること。
滑り棒は、一(一)イからニまで、ト及びヌによるほか、次によること。
避難ロープは、一(一)イからニまで、ト、リ及びヌによるほか、次によること。
避難橋は、一(一)ヌによるほか、次によること。
避難用タラップは、一(一)ト、ヌ及びル並びに1(2)チによるほか、次によること。
避難器具専用室を設ける場合にあっては、次に定めるところによる。
避難器具に係る標識は、次により設けるものとする。
避難器具は、使用方法の確認、避難器具の操作等が安全に、かつ、円滑に行うことができる明るさが確保される場所に設置するものとする。
避難器具の格納は、次により設けるものとする。
避難器具の取付方法は、次によるものとする。
種類及び品質 | 許容応力度(N/mm2) | ||||
---|---|---|---|---|---|
圧縮 | 引張 | 曲げ | せん断 | ||
一般構造用鋼材 | SS400 STK400 STKR400 |
240 | 240 | 240 | 140 |
ボルト | 黒皮 | 190 | – | – | – |
仕上 | 240 | – | 180 | – |
種類、品質及び溶接方法 | 許容応力度(N/mm2) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
圧縮 | 引張 | 曲げ | せん断 | |||
一般構造用鋼材 | SS400 STK400 STKR400 |
突合せ | 210 | 210 | 210 | 120 |
突合せ以外 | 120 | 120 | 120 | 120 |
取付け具の強度は、1で発生する応力に耐えられるものであること。
ボルトの呼び径 | 許容荷重(kN/本) | ||
---|---|---|---|
引張荷重 | せん断荷重 | ||
M10 | 14 | 10 | |
M12 | 20 | 15 | |
M16 | 38 | 28 | |
M20 | 59 | 44 |
金属拡張アンカーの呼び径 | 埋込深さ(mm) | 穿孔深さの下限(mm) |
---|---|---|
M10 | 40 | 60 |
M12 | 50 | 70 |
M16 | 60 | 90 |
M20 | 80 | 110 |
コンクリートの厚さ(mm) | 穿孔深さの限度(mm) |
---|---|
120 | 70以下 |
150 | 100以下 |
180 | 130以下 |
200 | 150以下 |
F/N<S
F:固定部に発生する応力(kN)
N:引張力のかかる金属拡張アンカーの本数。
ただし、N≧2であること。
P:次の表に掲げる許容引抜荷重
(コンクリート設計基準強度)(kN)
金属拡張アンカーの呼び径 | コンクリート設計基準強度(N/mm2) | ||
---|---|---|---|
15以上 | 18以上 | 21以上 | |
M10 | 4.7 | 5.7 | 6.7 |
M12 | 7.5 | 8.9 | 10.5 |
M16 | 10.9 | 13 | 15 |
M20 | 18.5 | 22.2 | 26 |
部品 | 材料 |
---|---|
本体 ふた フランジ |
JIS G 4304(熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯) JIS G 4305(冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯) |
取付金具 手掛け 足掛け アンカー |
JIS G 3446(機械構造用ステンレス鋼鋼管) JIS G 3448(一般配管用ステンレス鋼鋼管) JIS G 3459(配管用ステンレス鋼鋼管) JIS G 4303(ステンレス鋼棒) JIS G 4304(熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯) JIS G 4305(冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯) JIS G 4308(ステンレス鋼線材) JIS G 4315(冷間圧造用ステンレス鋼線) JIS G 4317(熱間圧延ステンレス鋼等辺山形鋼) JIS G 4320(冷間圧延ステンレス鋼等辺山形鋼) |
蝶番 ピン ボルト ナット ワッシャー リベット |
JIS G 3446(機械構造用ステンレス鋼鋼管) JIS G 3448(一般配管用ステンレス鋼鋼管) JIS G 3459(配管用ステンレス鋼鋼管) JIS G 4303(ステンレス鋼棒) JIS G 4304(熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯) JIS G 4305(冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯) JIS G 4308(ステンレス鋼線材) JIS G 4314(ばね用ステンレス鋼線) JIS G 4315(冷間圧造用ステンレス鋼線) |
ワイヤロープ | JIS G 3535(航空機用ワイヤロープ) JIS G 3540(操作用ワイヤロープ) |
備考
本体、ふた、蝶番、ピン、ボルト、ナット、ワッシャー及びリベットの材料は表の右欄に掲げるもののうち、オーステナイト系であって、SUS304の記号で表される材料以上の孔食電位(JISG0577により計測される。)を有するものと、取付金具、手掛け、足掛け、アンカー及びワイヤロープの材料は表の右欄に掲げるもののうち、オーステナイト系の種類のものとする。
F/N<S
F:固定部に発生する応力(kN)
S:材料の許容せん断荷重(kN)
N:ブラケット等の数。ただし、N≧4であること。
T=0.24DN
T:締付トルク kNcm
D:ボルト径 cm
N:試験荷重(設計引抜荷重) kN
種類 | a荷重(kN) | b付加荷重(kN) | c荷重方向 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
避難はしご | 有効長(最上部の横桟から最下部横桟までの長さをいう。)について2m又はその端数ごとに1.95を加えた値 | 自重(取付具の重量が固定部に係るものにあってはその重量を含む。以下同じ。) | 鉛直方向 | |||
緩降機 | 最大使用者数に3.9を乗じた値 | |||||
滑り棒 | 3.9 | |||||
避難ロープ | 3.9 | |||||
救助袋 | 垂直式 | 袋長が10m以下のもの | 6.6 | 入口金具重量 | 鉛直方向 | |
袋長が10mを超え20m以下のもの | 9.0 | |||||
袋長が20mを超え30m以下のもの | 10.35 | |||||
袋長が30mを超えるもの | 10.65 | |||||
斜降式 | 上部 | 下部 | 入口金具重量(上部のみ) | 上部俯角70°下部仰角25° | ||
袋長が15m以下のもの | 3.75 | 2.85 | ||||
袋長が15mを超え30m以下のもの | 5.85 | 5.25 | ||||
袋長が30mを超え40m以下のもの | 7.35 | 6.45 | ||||
袋長が40mを超えるのもの | 8.7 | 7.5 | ||||
滑り台 | 踊場の床面積1m2当たり3.3に滑り面1m当たり1.3を加えた値 | 自重、風圧力、地震力、積雪加重 | 合成力の方向 | |||
避難橋 | 1m2当たり3.3 | 自重、風圧力、地震力、積雪加重 | ||||
避難用タラップ | 踊場の床面積1m2当たり3.3に踏板ごとに0.65を加えた値 | 自重、風圧力、地震力、積雪加重 |
注
1 風圧力:1m2当たりの風圧力は、次の式によること。
2 積雪加重:積雪量が1m2当たり1cmにつき20N以上として計算すること。
3 地震力:建築基準法施行令第88条の規定の例によること。
袋長(m) | 荷重(kN) | 荷重方向(下部支持装置の展開方向) | |
---|---|---|---|
斜降式 | 袋長が15以下のもの | 2.85 | 仰角 25° |
袋長が15を超え30以下のもの | 5.25 | 〃 | |
袋長が30を超え40以下のもの | 6.45 | 〃 | |
袋長が40を超えるのもの | 7.5 | 〃 |
この告示は平成9年4月1日から施行する。
〔平成11年9月8日消防庁告示第7号〕
(施行期日)
(経過措置)
〔平成12年5月31日消防庁告示第8号〕
この告示は、平成12年6月1日から施行する。
〔平成14年6月24日消防庁告示第6号〕
(施行期日)
(経過措置)
(施行期日)
(経過措置)
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